えだもり備忘録

旅行とかゲームとか

エキストラの単発バイトに応募したら宣材写真料として14,040円かかると言われた話

ここ数ヶ月金欠が続いてます。えだもりです。今回はオタクの失敗談(もちろん実話)について書いていきます。常体で書きます。

 

学年末試験も終わりバイトを探すために某大手求人サイトを眺めていると、“エキストラ”の文字が目に留まった。勤務地も自宅のすぐそばで、ドラマなどのワンシーンに映り込んでお金が貰える(日給8,000円ほど)ならとこのバイトにエントリーした。翌朝、応募したプロダクションから面接の日時を決めたいと連絡があったので適当な日時を希望したいとの旨を告げ、当日になるのを待った。

当日、バイトの面接会場へ向かう。面接会場は自宅から少し離れた治安の悪そうな繁華街にあり、少し恐怖を覚えがらも会場へ進んでいった。指定された住所にたどり着くと繁華街の中でも一際綺麗な雑居ビルが目の前に現れた。どうやらこのビルの中に面接会場があるらしい。

面接会場の前にあるインターホンを押す。

「エキストラの面接に来たんですが。」

担当の人がドアを開けて出てくる。そして面接会場へと案内される。

面接会場は丸い机が1つに椅子が2つでいたって普通の面接会場である。しかし、壁には私でも観たことがあるようなローカル番組のポスターが貼られており、これらに出ることが出来るのかという期待に胸を膨らませた。

「面接の前にこちらをご記入ください。」

と言われ2枚の紙を渡される。1枚は誓約書、もう1枚は住所やら氏名やらを書く所謂エントリーシートみたいなものでバイトの面接には欠かせないものだ。ただ、エントリーシートに“SNSのフォロワー数”を書かされたのは謎であったが。

面接。普通のバイトと変わらない1対1の面接が行われる。志望動機だとか、経験はあるのかだとかを聞かれる。聞かれた質問にそれとなく答える。演技力とかを試されるのかと思っていたが違うみたいだ。

さて、面接も終盤に差し掛かったときに事件は起きる。担当の人が突然

「エキストラとしてオファーを貰うためには宣材写真というものが必要で、カメラマンのブッキングや場所を押さえないといけないんですよね。そこは“実費”でして頂かないといけないんですがよろしいですか。」

私は“実費”という部分が引っかかってしまって頷けなかった。というよりもかかる費用が明示されていないのはどう考えてもおかしいのでとりあえずどのぐらい費用がかかるのかを聞いてみると、

「14,040円です。」

14,040円。普通の人からすれば“ギリ払える金額”を突いたのであろう。しかし、学食では友人が定食を食べている横でうどんを食べ、面接会場までの交通費を浮かせるためだけに3駅分歩くレベルで金欠の私にとってその金額は“払えるわけがないもの”であった。冷静になって考えてみれば、14,040円先払いしてバイトに入った場合、日給8,000円だと考えて2回バイトに行ってやっと元が取れるレベルである。しかも、バイトに入れる保証はない。働いて損をするみたいなマネだけはしたくない。断るか。

キッパリ断る勇気はないので徐々に断ることにした。

「ちょっと高いですねぇ~。日給8,000円だったとしても2回仕事しないと元が取れない。」

「でしたら未成年ということもありますので、これは相談しないといけないんですが8,000...いや9,000円にできます。」

「(いや5,000円も値引けるんかい。毟り取る気満々やんけ。)少し考える時間ください。」

「ブッキングの日程もあるので今日中に決めていただかないといけない。」

「いやぁ~...」

両者一歩も譲らない戦いを続けた結果プロダクション側が折れ、私はめでたく束縛から解き放たれることができたのだ。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。もちろん、しっかりとしたエキストラのバイト求人もあると思います。しかし、今回のように予期せぬところでお金を請求されるような求人があるので、請求された場合はキッパリ断ることが大事だと思います。